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チェファルーから東へ進路をとりバゲリーアへ。あのジュゼッペ・トルナトーレの生まれ故郷でもあるが、それよりこの町の名を知らしめているのが、おどろおどろしい彫刻群で有名な、その名も「怪獣のヴィラ Villa dei Mostri」と呼ばれるパラゴニーア荘である。ヴィラといっても郊外ではなく、ホントの町なかにあり、しかも似たような別荘が他にもたくさんあって(昔からパレルモの裕福な貴族の別荘地として発展してきた町)辿り着くのに四苦八苦!それでもなかなか来れない所だし、そりゃ〜楽しみにしてました!私!(笑)

きゃ〜!きたきた!さっそく入口で私たちを出迎える異様な風貌の怪物?たち!目やオッパイが3つあるしぃ〜なんかこうやって写真を並べると、どっか東南アジアの彫刻みたいだわさ!(笑)

4ユーロの入場料を払って中へ。扇形に開いた庭園が客人を迎えるが「普通」なのはそこだけ(笑)目に飛び込んできた異様な物体、塀の上にズラリ!と並んだ奇っつかいな彫刻に目を奪われる!


すぐ裏まで人家が迫っているため、洗濯物が視野に入ったり…するけど(笑)
それも不思議な雰囲気を醸し出している

入口の門の脇で昔懐かしい「シェ〜」ポーズをきどる彫刻クン!この前で同じ格好して写真撮る日本人が絶対いるに違いない!と確信しつつ、恥ずかしながら私もしてしまいました(合掌)

最盛期にはなんと200体もあった!(そんな光景想像したくない(笑)現在は約60体)と言われるこの凝灰岩彫像は、そのモチーフも神話、楽隊、竜騎兵から、人の手を持つ馬など、実にさまざま!なんでも悪霊払いのために(こんなんあったら悪霊も退散するちゅ〜の!)その配列にも一工夫されていたというが、その主な目的はやはりゲストを驚かすことにあったという(笑)

が〜排気ガスなのか掃除できないのか、そのほとんどが真っ黒クロ助に汚れていて、細かい表情が判別できないのが惜しまれる。でもオペラグラスなんかでじっくり見れば、そりゃ〜楽しいと思うよ!って思うくらい表情豊か!(私はデジカメのズームで見ました(笑)

水木しげるや荒俣宏が大喜びするだろうな世界が広がっている!もちろん私も!(笑)

「極めて低俗な石工の手になる、極めて不細工な彫刻は…」ゲーテは、かのイタリア紀行の中でこう記している。いやはやパラゴニーア荘って昔から有名だったのね!
とはいってもゲーテ様、しっかりこの「不細工な彫刻」の目録まで残している…というのだから、案外気に入ったンじゃないの?(笑)