Erice ▼Segesta

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↑ミゾがなくのっぺらぼう!のセジェスタの神殿

←本来、ギリシャ神殿の柱は、
タテにこのようなミゾがある

海沿いの街エリーチェから、今度はグルッとUターン、内陸に車を走らせセジェスタへ向かう。こんな所に神殿があるの?と思うほど、周囲は何もない肥沃な平野が広がっている。

が、ソレはまぎれもなく建っていた!大地から生えてきたごとく、忽然と、唐突に、そう、思わず笑ってしまうほど開けっ広げに、そしてビックリするほど立派に建っていた!

いやぁ〜デカイわ〜!と見上げながら、思わず柱に抱きつく(笑)ホントそうしたくなるほど立派な柱なのよ!コレが!でもって、日陰のソレはヒンヤリとして気持がイイ。こうやって2000年以上前の遺物に直接触れる(否、抱きつく!)事ができる…って、その時は何とも思わないのだけど(笑)今思うとスゴク素敵な体験だったと思う。

そして保存状態がイイ!よくわからんが(笑)コレってほぼ完璧?!な姿じゃないのかしらん?と、惚れ惚れしながら見とれる私…

蒼い空と緑の大地を従え、なだらかな丘陵の上にポツネンと建つ姿は、孤高の神殿と呼ばれるに相応しい威厳を持っており、まるで老いた王が、よっこらせ〜とばかりに丘の上で佇んでいるようにも見える。

ほぼ完全な形で残っている36本の堂々たる柱列。年輪のように積み重ねられた石の層がハッキリ見てとれる。だが、この柱には、他のギリシャ神殿にあるタテに走るミゾがない。

この他にも、外観の保存状態は良いのに、内部に何も残っていない…神室が無い…という、神殿と呼ぶ重大要素が幾つか欠けていることから、セジェスタの神殿はまだ未完成だとも、土着民によるギリシャ神殿を模した聖域だとも言われており、今なお真相は究明されていないという。

う〜ん!のどかなシチエーションなのにミステリアス!
実はナゾだらけの神殿だったのだ!!