豊かに広がるブドウ畑に見とれ、思わず通り過ぎてしまうところだった、小さなちいさな町、バローロ。

奥ゆかしく店を開く土産物屋がポツポツ並び、その間に、これまた静かにCantineが軒を連ねる。が、その数は決して多くない。

世界に馳せるその名を、物憂げな午後の空気にしまいこみ、ブドウ畑の中にひっそり佇んでいる。

ワインという名の神の飲み物と、ブドウという自然の恵みと共に歩んできた美しい町並みは、オレンジフラッグにも選ばれている。

 Bandiere arancioni