今日はカターニアを離れて移動の日。久しぶりに背負う荷物はクラクラするほど重くて、前日プルマンの場所を調べておいてよかったと心から思う(笑)シチリアのプルマンは、本数も多く早いし、列車より数段便利な乗り物である。なんと海を渡ってローマまでの便もあるというから驚きである!!
我々はココからアグリジェントまで行くつもりだったのだが、なんと交通 事故でバスはいつ動くかもわからない状態らしい!しかも仏頂面の係員さんに代わって教えてくれたおばさん(出ました!教えてあげるおばさん(笑)の言うことには、アグリジェント行きの最大の目的である「アーモンド祭り」はもう終わってしまったらしい…え〜っ!楽しみにしてあいたのにぃ〜!!
 
ぬぅわ〜んと当たり一面見事な雪景色になっているではないかっ!ココはスイスか?と見間違えるほどのその光景にすっかり眠気も吹き飛んで、前の座席に座ってる友人に「ねえねえ〜起きてる?外見てごらんよ〜」と報告すると…彼女は異様に背筋を突っ張らせて前方をジッと注視している…いつもならクゥクゥ寝てるはずなのに…一体彼女に何が起こったのかっ!?
ブーたれる私の前にちょうどパレルモ行きのプルマンが止まっていたので、予定を変 更して先にパレルモに入ることにした(笑)この時間なら昼前には到着するだろう… 市内を抜け高速に向かう道路では、雪を抱いたエトナ山の雄大な姿が眼前いっぱいに 広がり、ちょっと感動する私(笑)そのうち足下から吹き上げる温風の心地よさに寝 入ってしまったのだが、フッと目を覚まして外を見やった時!そこにはっ…!!!

バスが山間部に入ってこの天気。急に冷えたのが悪かったのか猛烈な尿意を催し、眠るどころではなかったらしい。あぁ〜こんな事を無断で書いてよいのだろうか?(笑)

いやいや彼女の名誉のためにも言っておくが、人間何を我慢するのが辛いといって「歯痛・かゆみ・尿意」だと私は思っているので(笑)一刻も早くバスが着くことを一緒に祈っておきました…(合掌)

がぁ〜パレルモは無情の氷雨…しかも行こうと思ってたホテルがわかんなくて、立ち往生してしまい、普段めったな事で根をあげない彼女の顔がだんだん蒼白になっていく…こりゃイケん!と、警察官を捕まえて道を聞くと何を思ったのか、彼は我々を旅行代理店に連れて行くと「ホテルを探してるんだ。話しを聞いてやってくれないか」だって!ちゃうちゃう!ちゃうがな!

しかもみんなから押し出されて出てきた若い男性が発する言葉は英語!警察官は外国人=英語、しかし自分は話せない…という事で親切にも代理店に連れていきしゃべれる係員を呼んできたわけ…しかし我々はこう見えても英語よりはイタリア語の方がわかる!(笑)なもんで、すったもんだの末ようやくお目当てのホテルにたどり着き事なきを得た…それで肝心のナニは間に合ったかって?それは彼女に聞いてみて下さい…今日も伝票と格闘しているはずです…(笑)

今考えてみると、
ココでトイレを借りれば
良かったのだ…(笑)

 

今回泊まったのは駅の東側、植物園の近く…改装中であちこち工事してる最中だったが、何より静かなのがよろしい…(笑)

駅前から延びるローマ通り、マクエダ通り沿いにはそれこそ星の数ほどホテルがあって、しかも安い!8年ほど前に泊まったホテルは確か1000円ちょっとだったはず…(笑)

だけどこの周辺はパラリラパラリラと車が走り、かなりうるさく治安もイイとはいえません…反対に夜遅くまで市場が立って、 なかなか面白い場所でもあります…(笑) 
 〜SICILIAのすすめ〜

映画ゴッドファーザーの冒頭の場面 、ゴツゴツとした岩場の中を葬儀の列が進んでいく。緑ひとつないその光景は、まるでアメリカ西部の広野のようだった。今回我々は、長距離バス、プルマンに乗ってパレルモに入ってきたのだが、それはまんまシチリア島を横断する大移動でもあった。険しい岩山を上り、荒涼とした平野を抜けて走る。ずっと外を眺めていると、内陸部は、厳しい自然が未だ人の手を寄せ付けずに残っていることに気がつく…それは麦の芽ひとつ育めない、まさに無の土地なのだ。

この厳しい環境に加え、わずか150余年ほど前まで常にこの地は異民族の支配下にあった。ギリシャ・アラブ・ドイツ・フランス・スペインetc…こういった歴史の中で、それがマフィアと呼ばれようが、独特なシチリア人気質が生まれていった事は想像に難くない。

イタリアの中でも最も波乱に満ちた歴史を持つシチリアは、しかし、また美の宝庫でもある。無数の文化と民族の手で織りなされたいわゆるパレルモ様式は、異文化の融合という際だった美しさを我々に見せてくれる。パレルモの街を歩いていると、このような摩訶不思議な建築様式が随所に見られ、イタリアであってイタリアでない、全く違った側面 を感じさせてくれる。

どこか退廃的で世紀末の香り漂うパレルモは、シチリアの中において最も際だった個性を持つ街でもある。内陸部の厳しい自然、海岸沿いの美しい海、そして特異な文化を併せ持ったシチリアはそれだけで一個の国のように、素晴らしく魅力的な土地である。2度目3度目ののイタリア訪問には、ぜひ足を運び、もうひとつのイタリアを感じてきて欲しい…

             

 

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