フィレンツェに来ると真っ先に飛んで行く所…
いやヨーロッパでもアジアでも日本でも
私は「市場」に行くのが大好きである…

活気あふれ、原色が乱れ、様々な香りが鼻孔をくすぐる…
見たこともない食材に目を見張り
店のオヤジとウィンクする

野菜クズを蹴散らし、オレンジを食べながら市場を歩くとき
私は旅行者ではなく「その土地の人」になる

旅という日常から離れられるこの場所とこの瞬間が
私はたまらなく好きなのである…


毎回フィレンツェに来ると、まずホテルで荷物を降ろし、ノビをする間もなく中央市場に行く。 帰りには1人だというのに2〜3キロものフルーツを買い占めている(笑)まずここで何かを買わなくちゃ、フィレンツェに来た気がしないくらい、私にとってお気に入りの場所なんである。 で、もちろん、今回も朝一番に市場へご挨拶(笑)

朝の市場って本当に大好き!野菜は朝露に濡れているかのように水みずしくてピンピンしてる し、今が旬のオレンジの山からは、甘酸っぱい香りが漂っている。ちょっと高いけど、不揃いのイチゴも美味しそうだよ。バケツの中に無造作に突っ込まれているのは、これも今が旬のカルチョーフィ。ほらほら!あの淡路産のタマネギのような立派なフィノッキオを見てよっ!

コレが大好物の私は、早速、お姉さんにお願いして、1本だけフィノッキオを売ってもらい、こうゆう時のためにいつも持ち歩いてるアーミーナイフで丸々と太ったその身体を1本切り離これだけは日本では絶対味わえないもんね〜そして市場ならではのわがまま&贅沢とも言えるでしょう!

 
         
 

初めてこの野菜を食べた時、今までに出会った事のない味にびっくり!いっぺんにファンになってしまったものだ(笑)

一度、種を買って家で植えてみたのだが スカスカの欠食児童に育って、とても食べれたもんじゃなかった…(笑)やっぱどんなモノでも、その土地でつくり食 べるのが、一番美味しいんだと改めて思ったものである。

確かに実は食べれないが、葉は料理の飾り付けにイイし、種はフェンネルシードとしてパンなんかに使えるから、家で栽培すると結構重宝する野菜である。大輪の花もキレイで、種がたくさん取れるよ!!

         
フィレンツェに半月ほどステイした時にカルチョーフィの美味しい食べ方を教えてもらった。まず丸ごと茹でて 何枚もある皮をめくりながらその裏についているわずかな実を歯でこそぎ落とすようにして食べていくのである。

今までカルチョーフィといえば、フリットしたものやオイル漬けしか口にしたことがなかった私は「えっ?皮なんてたべるの?」とびっくりしたが、茹でただけのカルチョーフィはホクホク甘くてとても美味しい。中心に向かうほどその実が多く、また甘くなっていき、ついには柔らかい芯に行き当たる。

本来なら回りの皮は全部捨ててしまい、真ん中のこの部分だけ食べるわ けだから、この方法は恐ろしく手間と時間がかかる。が、最後に到達する芯のウマさに惹かれて(ここがまた美味!)憑かれたように皮と格闘してしまう(笑)

それはムキになって甘栗をむく作業にちょっと似てる かな?(笑)私があんまり美味しそうに食べたからか、 2.3日これが続いたのにはさすがに閉口したが…(笑) 旬の季節だけの想い出深い味となった。
           
           
  フィノッキオをかじりながら、次は1階の食肉コーナ〜へと足を向ける。ここだけではないが、そのダイナミックな調理の仕方やディスプレイは、いつ来ても迫力満点である。

血まみれの包丁をドンドン振り下ろしながら肉塊と格闘してる姿や、脳味噌なんかがショーウィンドゥに鎮座ま してるのを初めてみた時は、仰天したものだが、今ではその中に、彼ら独自の「食」の愛情が感じられて、なんか愛おしくなってしまう(笑)食べれるとこはみんな食べましょう!っていうのかな?毛むくらでぶら下がってるウサちゃんも「かわいそう …」と思より「よしよし私が美味しく食べてあげましょう!」って思っちゃうの…(笑)変かな私?(笑)
           
  肉屋のおじさんは大抵プロレスラーのような巨漢。コレが血染めのエプロン着て、包丁もってるとかなり怖い…(笑)

でも調理済みのサルティンボッカがあったり、ブタ肉には、ローズマリーの小枝が添えてあったり、となかなか細かい芸当もしている(笑)

ちまちまグラム売りなんてしてないからちょっとだけ欲しい時は苦労する。だから、イタリアでしゃぶしゃぶなんてすることは絶対不可能なんである(合掌)
           
  ご存じのようにイタリアには多種多様のチーズ、サラミ、ハムがあり、食いしん坊としてはどれもちょっとづつ味見したいところだが、100グラムでも量 り売りしてくれるのが市場のよい所(外の店でも大丈夫)名前がわかん なくてもイイからウマそうなモノをご指名するのも、また楽しい。

また、こうゆう店では簡単なパニーニを作ってくれるので、ひとつお弁当に作ってもらうのもイイ。チーズとハム、またはサラミでペアを組むのがベター。野菜を巻き込んだビーフロールみたいのもウマイ!

結構デカくて1つでもボリューム満点!コレで200〜 300円ほどだから、かなりお買い得です(笑)我々も昼用のパニーニとチンギアーレの生ハムを買って 超ご機嫌さんに!
 
 
 

店で食べる食事もイイが、
たまには買い出しをしてホテルの部屋でゆっくり食べるのはどうだろう?
レストランでも高価なパルマ産の生ハムも市場で買えば安い!
後は計り売りのオ リーブやチーズ、パンとワインがあれば立派なディナーに大変身!
もひとつオマケにドルチェとフルーツがあれば言うことなし!である(笑)
これらをベットに並べてテレビでも見な がら食べるのも
(行儀が悪すぎる?) また楽しいもんである。
酔っぱってもベッドもすぐそばだしね…(笑)

 
 

フィレンツェで忘れてはならないもうひとつの名物料理が「トリッパ」である。これは牛の胃袋をトマトソースで煮込んだ物で、この地方ならではのクチーナポーヴェラだ。 大抵の店に置いてあるが、クセなく煮込んであり思ったよりずっと食べやすい。

この中央市場の奥に、トリッパでつくるパニーニを出すBARがある。たかがパニーニ屋と侮るなかれ…創業なんと1872年! という「老舗」の店なんである。

塩ゆでして薄く切ったトリッパをたっぷりパンにはさみ、唐辛子の効いたソースか塩胡椒で食べる、シンプルながらもボリューム満点のパニーニは、今も昔も買い出し客や市場で働く人たちの胃袋を満たしている。

牛の胃袋といってもその部位がいろいろあり「トリッパ」と呼ばれるのは第1〜2の胃のこと。肉質が厚くて固いので煮込み料理の方に使われることが多い。「ランブレドット」は第4の胃で、こちらは柔らかくて薄いこと から、パニーニに使われる。

確かにランブレドットは、胃とは思えないほど柔らかく、まるで赤身の肉のよう。トリッパは独特の歯ごたえが美味しい。是非両方食べて比べてみて下さい…

 
〜Il regalo おみやげ〜
見て食べて楽しいだけが市場じゃない!
食いしん坊にはたまらない食材の宝庫は、またお土産探しの穴場でもある!
特に日本で高価なドライトマトやドライポルチーニはお買い得!
しかも軽いし、お土産にも最適最高!
 

〜ドライポルチーニのリゾット〜


材料(2人前)
米200g ドライポルチーニ20g バター適量 白ワイン少々 
パルミジャーノ・レッジャアーノ 塩 胡椒


ポルチーニはヒタヒタになるくらいのぬるま湯で戻す(もどし汁は置いておく)


水気をとり、切ったポルチーニをバターで炒める


火が通ったら皿に移し、同じ鍋で米を透き通るまで炒める(米は洗わない)


ポルチーニを鍋に戻し、ワインともどし汁を加える


水気が足りなくなってきたら、ヒタヒタまで湯を入れる


沸騰してきたら弱火にしてフタをする


後は水加減と固さを調節しながら煮ていき、塩胡椒で味付けする


仕上げに鍋を火から下ろして、バター適量とパルメジャンチーズをたっぷり入れかき混ぜる

 

 

 

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