■ 2003.2.22〜2003.5.16 ■

旅行前に絶対観なくては!!と思いつつ、結局見れなかった映画「ノスタルジア」
アンドレイ・タルコフスキーの傑作ともいえる長編映画の舞台は、
先日訪れたバーニョ・ヴィニョーニであり、
そして、ここサンガルガーノである。

映画のスチール写真でサンガルガーノの修道院を見た時から、
いつか行ってみたい所ベスト10にランクインしたのだが、
車でしか行けないロケーションゆえ、今までお蔵入りしていた念願の場所だった

目に痛い緑の平野の中にたたずむ修道院は、
映画の陰鬱な姿と違い、どこまでも壮麗で美しい廃墟だった
崩れ落ちた屋根の代わりに、真っ青な空が頭上を覆う、摩訶不思議な空間の中で、
キリコの絵のようなミステリアスな時間が澱んでいる。

ミロのヴィーナスのように、
あるべきものが、あるべき場所にないために、見る者の心を激しく揺さぶる
それでいて静謐な石庭のように、
いつまで見ていても見飽きることがない
廃墟でもない、修道院でもない
私は確かに1つの芸術品を目の当たりにした


 

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