
「今度は夏に来て、海から村に入るといい」
暗く垂れこめた灰色の空の下、
波音だけはやさしく響いていた冬のチンクエテッレで、
そう宿の主人は教えてくれた。
まさかその夢が実現するなんて思いもしなかったけど、
その全容を心ゆくまで愛でるには
海からのアプローチは欠かせない。
海岸線を彩る色とりどりの砂糖菓子を抱えた
気まぐれな5人のお姫様たちが、
一番美しく見える場所。一番美しく輝く季節。
夏のチンクエテッレ。
厳しい季節の合間をぬって、
船上の旅人たちに、その可憐な姿を焼きつける。
チンクエテッレが始まり、終わる街
ポルトヴェーネレにて
La porta del viaggio 2005&2006